ポルトガルワインセット
■ヴィーニョ・ヴェルデ
ポルトガルの最北部大西洋寄りの広い地域で、その面積は全国の14%を占めています。白ワインが87%を占め、主に酸味の豊かな軽いワインを生産しています。ヴィーニョ・ヴェルデとは直訳すれば「緑のワイン」、緑とは若々しいフレッシュな味わいを表現したものです。伝統的に豊かな酸味と僅かに炭酸を含んだ軽快な味わいを特徴としますが、近年、長期熟成も可能なタイプも登場し、産地の可能性が広がっています。
ー>代表的な生産者: ヴィニョス ボルゲス、ソアリェイロ、キンタ・ド・アメアル
■ポルト&ドウロ
ご存知ポートワインの生産地。ドウロ川沿いの段々畑の絶景は世界遺産にも登録されています。ドウロは1982年にスティルワインの産地として認定。酒精強化ワインのポートワインとスティルワイン(ドウロ)が生産され、比率は5:5です。
ー>代表的な生産者: ニーポート、キンタ・ドス・ムルサス
■タヴォーラ・ヴァローザ
ダン地方の北部とドウロ地方の中間に位置し、海抜500~800mの花崗岩土壌の畑でブドウが栽培されています。その豊かな酸味と果実味がスパークリングワインに適しているため、1989年にポルトガルで初めてスパークリングワインのDOとして認定された地域です。
ー>代表的な生産者: ムルガニェイラ
■バイラーダ
主にバガ種から造られる赤ワインが80%ですが、フレッシュな白や発泡酒(エシュプマンテ)でも有名です。ポルトガルでは数少ない石灰粘土質土壌から個性ある味わいのワインが生まれます。
ー>代表的な生産者: ルイス・パト、ジョアン・パト
■ダン
作家 壇一雄氏も愛したワイン。ポルトガル最高峰セラ・ダ・エストレラ山脈から西に流れるダン川とモンテゴ川の流域に広がるブドウ産地。1900年パリ万博で金賞受賞以来ヨーロッパで名酒として知られ、赤ワインが80%、白ワインも香り高く、高品質なワインが登場しています。
ー>代表的な生産者: キンタ・ドス・ロケス
■リスボン
リスボンの街の北西部に広がる産地。主に協同組合で、ヴァラエティ豊かな種類のワインが造られています。
ー>代表的な生産者: ウーゴ・メンデス
■テージョ
テージョ川流域に広がる肥沃な土地。低価格ワインの生産地として知られていましたが、近年では優れた造り手によって素晴らしいワインが生み出されています。
ー>代表的な生産者: ウーゴ・メンデス、ルイ・レグインガ
■アレンテージョ
紀元前からワイン造りを続けるアレンテージョ。長らく政策上の問題からワイン造りの停滞を乗り越えて、今最も注目されるワイン産地に躍進しました。温暖な気候、変化に富んだ土壌条件、新たな感性を持つ若き生産者と伝統を貫く造り手が競い合い、上質な日常ワインからスーパープレミアムまで全てのレンジで常識を塗り替えるようなワインを輩出しています。
ー>代表的な生産者: エスポラン、モウシャン、ルイ・レグインガ
■ペニンシュラ・デ・セトゥーバル
首都リスボンからテージョ川を越えた対岸に広がる生産地。土壌は砂地、一部に石灰粘土質もあります。海岸沿いの平坦地からアラビダ山の麓にかけて、この地を代表するカステラン種を育てた場所として知られます。ポルトガル南部一帯で栽培されるカステラン種ですが、セトゥーバルのカステラン種は最もその個性と力量を発揮すると特別な評価を受けています。
ー>代表的な生産者: ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカ
■アソーレス諸島
大西洋に浮かぶ9つの島々。とても穏やかで湿度の高い気候。シダや苔など豊かな緑に覆われています。活火山やクレータ湖、滝などもあり、火山岩質の溶岩台地から今もワインが造られています。
ー>代表的な生産者: ピコ島協同組合、アソーレス・ワイン・カンパニー
■マデイラ
三大酒精強化ワインのひとつであるマデイラワインの産地。「大西洋の真珠」と呼ばれる風光明媚なリゾート地でもあります。海岸の切り立った断崖にテラス状のブドウ畑があり、標高による気候の違いを利用して、さまざまな品種が栽培されています。加熱熟成による独特の風味を持ち、辛口から甘口までヴァラエティ豊かなマデイラワインが造られています。
ー>代表的な生産者: ヴィニョス バーベイト、ブランディーズ、ペレイラ・ドリヴェイラ