世界のワインのコラム

世界の葡萄品種飲み比べ ― ソーヴィニヨン・ブラン編

前回に引き続き「家飲み」をもっと楽しくする「葡萄品種飲み比べセット」のご紹介をさせていただきます。

今回ご説明する「ソーヴィニヨン・ブラン」は、「シャルドネ」と同じように世界各国で造られていて、人気の高い品種です。若草のような爽やかな香りとフレッシュな酸味を持ち、その際立った特徴があるので「シャルドネ」と違って、ワイン造りの過程で風味を変えることはできないブドウと言われています。

もちろん、地域によってスタイルの差はありますが、香り高く爽やかな印象は共通しています。

ソーヴィニヨン・ブランの魅力とは

●柑橘系やハーブのような香りに、しっかりとした酸味を持ち、フレッシュで爽やかな風味で人気があります。
●香り高くフレッシュなワインとして比較的早い時期に消費されることが多いため、ステンレスタンクを用いて発酵されることが多いです。
●ボルドーの高価な白ワインは、ワインにボディーを与えるためにセミヨン等の品種とブレンドして樽熟成を行い、複雑で奥行きのある味わいに造られています。
●ソーヴィニヨン・ブランはブドウの栽培地域によってその味わいに特徴があります。

〇冷涼な産地:

ハーブやレモン、青りんごなどの爽やかな香りを持ち、青々とした強い風味とほろ苦さを感じる
〇温暖な産地:
グレープフルーツやパッションフルーツなど南国系の華やかな香りが特長で、フルーティな印象


フレッシュな香りとしっかりした酸味が特徴である、ソーヴィニヨン・ブランに合わせる料理
●野菜サラダや白身魚、サーモン、牡蠣、アサリなどの魚介類、スパイスの効いたエスニック料理、香りを楽しむ山菜料理や天ぷらなど
※オリーブオイルやハーブを使ったカルパッチョなど、軽やかな料理とよく合います。
 またレモンを加えることで、より相性が良くなります。
※ワインはしっかりと冷やすことで、爽やかな香りとシャープな酸をお楽しみいただけます。

ポントヴィーニョの「ソーヴィニヨン・ブラン飲み比べ」セット

フランス ロワールのソーヴィニヨン・ブラン:
ロワール地方はソーヴィニヨン・ブランの銘醸地で、サンセールやプイィ・フュメなど、ミネラル感のあるすっきりとした辛口のソーヴィニヨン・ブラン100%のワインが造られています。

◇アルフォンス・メロ プイィ・フュメ (フランス ロワール地区)
レモンやハーブ、青りんごのような爽やかな香りに、鮮やかな切れ味を感じさせる酸味、透明感があり、果実味のバックにミネラルを感じるワイン。ビオディナミで栽培されたブドウを使用し、80%はコンクリートタンク、20%は新樽で醗酵、熟成を行いブレンドしています。歴史あるメロ家が造る高品質なプイィ・フュメ。

フランス ボルドーのソーヴィニヨン・ブラン:
赤ワインで有名なボルドーですが、ソーヴィニヨン・ブランの発祥の地と云われ、古くから主にソーヴィニヨン・ブランを使って辛口の白ワインを造ってきました。ソーヴィニヨン・ブラン単独のワインは、ロワールに比べて香りが穏やかで、セミヨンをブレンドして味わいにまろやかさを加えた辛口甘口のワインが多く造られています。

◇シャトー シッフル・メルル ブラン (フランス ボルドー地方)
洋ナシやハーブなどの穏やかな香りに、心地よい酸味と果実味のバランスがよく、心地よい口当たり。ソーヴィニヨン・ブランのみを使用してステンレスタンクで醗酵・熟成を行った、フレッシュで飲みやすいワイン。
シャトー シッフル・メルルでは、ワイン全体の85%以上をワイナリーで直接、常連のお客さまへ販売しています。地元顧客に愛される、価格と品質のバランスが人気の秘訣です。

ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン:
ニュージーランド ワインといえば「ソーヴィニヨン・ブラン」と言われるように、ソーヴィニヨン・ブランは最も生産量が多く(全体のワイン生産量の70%以上)ニュージーランドを代表する品種です。1980年代からマルボロ産のソーヴィニヨン・ブランが、その鮮烈な香りと果実味で注目を集め、世界的に人気が広がりました。

◇ヴィラマリア セラーセレクション ソーヴィニヨン・ブラン (ニュージーランド マルボロウ地区)
パッションフルーツ、グレープフルーツやハーブの香りがあり、瑞々しい果実味とバランスのよい酸味が特徴。オーガニック認定を受けた畑の個性に加え、良質なブドウの旨味と厚みが感じられます。


春から夏にかけて暖かくなるこの季節、フレッシュなソーヴィニヨン・ブランのワインはいかがでしょうか。

ハーブやレモンを添えたお料理とともに、よく冷やしたソーヴィニヨン・ブランのワインで気分もリフレッシュ!
家の中でも、春の訪れを感じられるワインです。

ー> ソーヴィニヨン・ブランを使用したワインはこちらから