ポルトガルのワインのコラム

【生産者来日イベントレポート②】VIVA! Portugal wine @ビバリオ 〔2024年7月〕

〔7/6開催〕VIVA! Portugal wine@ビバリオ

7月3日(水)シズラー東京国際フォーラム店で開催された『ポルトガルナイト』に続き、7月6日(土)に京都のポルトガル料理レストラン「ビバリオ」で、『VIVA! Portugal wine』イベントを開催しました。東京イベントに引き続き、ルイス・パト/ジョアン・パトとキンタ・ドス・ロケスにご参加いただきました。

会場は丸太町にあるビバリオさんで、日本人の味覚にも合うようにアレンジされたお料理と、シェフのフレンドリーな人柄で、いつも予約が埋まっている人気のポルトガル料理レストランです。実はキンタ・ドス・ロケスのルイス&ジョゼ親子も、前回来日時にこちらのお料理をいただき、今ではすっかりビバリオファンに。ビバリオ特製メニューとワインを、立食形式でお楽しみいただきました。

出品ワインはルイス・パト/ジョアン・パトとキンタ・ドス・ロケスを中心に16種。「ジョアン・パト ローザダック ペットナット×鴨のレバー揚げ」「キンタ・ドス・ロケス ダン ホワイト×南蛮漬け」など、シェフがそれぞれのワインとのペアリングを考えて、お料理のメニューを決めてくださいました。また、ペアリングが分かりやすいように案内POPを作成してくださったり、出来るだけ温かいお料理が出せるように提供のタイミングを調整してくださったりと、シェフの細やかな心遣いに終始脱帽でした。お客様からも、お料理の味わいはもちろん、ワインとお料理とのペアリングが素晴らしいと、嬉しいお声をいただきました。

〔画像〕右からルイス&ジョゼ・ローレンソ、マリア・パト&ジョゼご夫妻、ビバリオシェフ作間氏

イベントは、参加賞付のスタンプラリーなどを挟みながら、終始アットホームな雰囲気でした。とはいえ、ワインが当たるクイズ大会では、お客様が白熱する一幕も。最後までクイズを勝ち抜いたお客様お二人には、それぞれジョアン・パトとキンタ・ドス・ロケスのワインが贈られました。その場で生産者がボトルにサインし、ボトルを持ってお客様と生産者の記念撮影も。お客様と生産者との間でワインについての質問や感想が積極的に交わされ、活気に満ちたイベントとなりました。また、東京イベントと同様に、京都でも出品ワインを限定価格で販売いたしました。

東京、京都の両イベントを通じて、これまで以上にポルトガルとポルトガルワインへの関心が高まり、今回来日いただいた生産者のワインが、お客様のお気に入りの1本になっていれば嬉しいですね。

東京・京都イベントで人気を集めたワイン

東京と京都でワイン即売を行い、特に人気の高かったワインたちをご紹介します。
〔画像〕左から

■ルイス・パト / マリアゴメス ホワイト
今回来日いただいたマリア・パトさんのお父様ルイスさんが手掛けるワイン。使われているブドウはバイラーダ地方を代表する白ブドウ品種マリアゴメスと、少量のセルシアリーニョ。セルシアリーニョはセルシアルとアルバリーニョの配合品種で、マリアさん曰く、「この品種を造っているのは世界で二人くらい」とのこと。爽やかな口当たりと切れ味の良い後味で、暑い季節にもぴったり。

■ジョアン・パト / ダックレイ ペットナット
おじい様であるジョアン・パトをオマージュしてマリアさんが発表したブランド。ブランドのコンセプトには、既に他界しているおじい様がダックマン(カモ男)として現世に蘇りワイン造りを見守る、という彼女のユニークなインスピレーションが込められています。ボトルの模様は全て手作業で描かれており、1本1本表情が異なります。微発泡で低アルコール、かつ口当たりが良いため、飲みすぎ注意の味わい。

■キンタ・ドス・ロケス / ダン レッド
ダン地方を代表する黒ブドウ品種トウリガ・ナシヨナルをはじめ、多品種がブレンドされた伝統的なスタイルのダンワイン。ダークチェリーやカシスに代表される果実香と樽から来るバニラ香が重なり合い、果実味豊かな味わい。少なくとも10年は熟成が期待でき、コストパフォーマンスは抜群。

■キンタ・ドス・ロケス / エンクルザード
エンクルザードはダン地方を代表する白ブドウ品種。伝統的に複数種類のブドウからワインが造られていたダン地方で、初めて単一品種(エンクルザード)をフレンチオーク樽で熟成させた歴史的なワイン。著名な英国のワイン評論家ジャンシス・ロビンソンも、「過去10年間で最も印象に残ったワイン10本」のうちの1本に挙げています。松の葉のようなハーバルな香りがあり、味わいは果実味がフレッシュで、酸味も柔らかく爽やか。

■ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカ / ペリキータ ロゼ
「ペリキータ」は1850年生まれの、ポルトガルで最も歴史の長いワインブランド。爽やかでフルーティーな味わいは暑い季節にもぴったり。サラダ、ピザ、パスタなどお料理と相性の良いフードフレンドリーなワイン。もちろん、ワインだけでも充分美味しくいただけます。良く冷やしてお楽しみください。

■アソーレス・ワイン・カンパニー / ア プロイビダ
その特異な景観が目を引く世界遺産の島「ピコ島」の畑で造られたワイン。猛烈な海風からブドウ樹を守るため、島中に張り巡らされた石垣の総延長は、なんと地球2周分!「ア プロイビダ」は「禁じられた」の意。イザベラ種は、200年以上にわたってワインを造るブドウとして使われていましたが、ワインとはみなされず、ポルトガル政府から品種名を記載してはいけないとの指導が入りました。品種名を赤く塗りつぶしたラベルが、造り手の反骨精神をうかがわせます。味わいは風味豊かでチャーミング。最後に塩味のニュアンスも感じます。

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第一弾の東京イベントレポートはこちらからご覧いただけます。

ポントヴィーニョでは、今後も生産者来日や試飲会のイベントを企画していきます。会員の方にはニュースレターでイベントの案内を行っておりますので、次回の企画もどうぞお楽しみにしてください。

(井上)