ポルトガルのワインのコラム
ポルトガルワインは美味しい!
最近、「ポルトガルワインってどんなワイン」と聞かれる事が度々あります。以前に比べてポルトガルワインへの関心が高まっている事を実感してとても嬉しい気分になりますが、簡単に説明できる事でもないですので質問者が希望する回答内容を考えながらのお答えになっています。 ポルトガルワインを説明するに当たり、いつも最初にお話しするのはポルトガルの食文化です。ワインの消費量は世界トップランクでEU加盟国内では第一位、一人当たり年間43.7ℓを消費しています。 ワイン飲み大国のポルトガルは大量の魚を食べる国民でもあります。何と日本以上の魚食い大国です。世界では第4位で年間61kg、現在の世界ランキングではモルジブ、アイスランド、キリバス、に次ぎポルトガルとなっています。日本は6位で56.6kgです。1位~3位は失礼ながら海に囲まれ魚しかない?地域と見えます。野菜、穀物、肉がふんだんに有る国としてはポルトガルと日本は常に魚食い大国の1,2位を分け合っています。ポルトガルのスーパーマーケットや魚市場では数多くの種類の魚が所狭しと並べられています。豊富な魚の種類に加え甲殻類や亀の手まで何でもあってその豊富さに驚かされます。
魚市場ではこんな光景
魚市場ではこんな光景
ポルトガルは魚と共にお米をヨーロッパ諸国で最も大量に消費する国として知られています。お米食い大国の東南アジア諸国や日本に比べれば少ないように見えますが年間一人当たり20kgを超えるお米の消費量はパエリアで有名なスペインの年間8.8kgの2倍を遥かに超えています。実際にポルトガルのスーパーに行ってみますとお米のコーナーはパスタのコーナーと同じくらいのスペースがあり、日本のお米の様に短いサイズからタイ米の様に長いサイズまで揃っていて、現地の方は料理の内容によって米の種類を使い分けると聞きました。
ポルトガルに水田!もあります。
ポルトガルに水田!もあります。
魚とお米を大量に消費する国ポルトガルでは魚・お米のお料理は数えきれないくらいの種類があります。たいていは味付けご飯ですが、リスボンのポルトガル風焼鳥屋さんでは焼鳥の付け合せとして白ごはんが出たのには驚かされました。リゾット風の雑炊もいろいろありどれもはずれなく美味しく味わえます。 ここまで書いてお分かりの事と思いますが、日本人が旅して最も心地よい食生活を楽しめる場所、それはポルトガルだと方々は口を揃えて言われます。 そして、今回の結論を申しますと、魚を毎日食べて、お米をいっぱい食べる国の人が造って、毎日飲んでいるポルトガルワインが日本人の口に合わない訳がない。ポルトガルワインとはそんなワインなのです。