ポルトガルのワインのコラム

収穫2021年 ポルトガル ヴィーニョ・ヴェルデから

各地から今年の収穫状況が続々と連絡されてきました。

フランスは春先の霜害に続き、夏には多量の降雨によるカビの発生に悩まされた地域が多いヴィンテージになりました。ブルゴーニュやシャンパーニュの生産者からは、例年の半分以下の収穫量を伝えて来ました。2020年も収量の多い年ではなく、2021年は更に少ない年になり、ワインの供給量は減少し中小のドメーヌの経営は苦しく、価格の上昇が予想されます。

一方、ポルトガルではまずまず良好な収穫を迎えることが出来たようです。ポルトガル最北端の生産地ヴィーニョ・ヴェルデから、地域を代表する生産者2社から収穫の様子が伝えられました。

〔画像〕アルヴァリーニョの収穫風景

まずは、最北端も最北端、スペインとの国境に面したモンサン・メルガッソの造り手で、近年世界でも栽培が始まり、今年からは何とボルドーの認定品種にもなったアルヴァリーニョ種を代表する生産者「ソアリェイロ」から、アルヴァリーニョの収穫の様子が送られてきました。房が小さく上部が左右に広がるアルヴァリーニョ種は、豊かなアロマと心地よい酸味のバランスに優れたワインを生み出します。

〔画像〕
(右)「ソアリェイロ アルヴァリーニョ」
(左)アルヴァリーニョの収穫風景

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ヴィーニョ・ヴェルデを代表するもう一つの品種、ロウレイロ種を代表すると言っても過言ではない「キンタ・ド・アメアル」から、ロウレイロ種の収穫の様子です。アルヴァリーニョ種と異なり上下に長めの房の形が特徴的です。出来上がったワインは柑橘系に代表される香り、名前の元になったローレル(月桂樹)の香り、ミネラル感、ビシッと切れる酸味の爽やかさを特徴とします。

〔画像〕ロウレイロの収穫風景

「キンタ・ド・アメアル」のロウレイロは、魚介でも鯛のカルパッチョや魚のグリルなど、一般的な和食全般、醤油とよく馴染みます。一方、「ソアリェイロ」のアルヴァリーニョはアロマが強めで、魚介でも海老や蟹、貝類のお料理との相性が最高です。ポルトガルで甲殻類や貝類を提供するレストランをマリシュケイラと言いますが、そういったレストランに最も相応しいワインでもあります。

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(右)「キンタ・ド・アメアル ヴィーニョ・ヴェルデ ロウレイロ」
(左)ロウレイロの収穫風景

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