ポルトガルのワインのコラム
緑の大地の贈り物『キンタ・ド・アメアル』
ヴィーニョ・ヴェルデで不動の名声を誇る「キンタ・ド・アメアル」
アイコニックな猫ラベルで長らく愛される「ガタオ」、アルヴァリーニョ種のトップ生産者による「ソアリェイロ」、昔ながらの造りにこだわった「ナット・クール」、微発泡低アルコールのスタンダードスタイル「V」「ツインヴァインズ」、ポントヴィーニョの豊富なヴィーニョ・ヴェルデ ラインナップに、新たに「キンタ・ド・アメアル」が加わりました。
ヴィーニョ・ヴェルデとは、ポルトガル北部ミーニョ地方で造られるワインで、ポルトガル語で「緑のワイン」を意味します。一般的に低アルコール、微発泡スタイルの白ワインがよく知られ、近年急激に認知度を高めている注目のワインでもあります。
ヴィーニョ・ヴェルデは直訳すれば「緑のワイン」ですが、この「緑」は「色彩」よりも「若々しい」ワインの意味でつかわれます。つまりは、瑞々しい爽やかなワインと言う意味です。もう一つの意味として、ポルトガル北部の山岳地帯の濃い緑の山々をイメージして、緑豊かな大地のワインと言う意味もあると聞きます。
キンタ・ド・アメアルは30haの土地を所有しますが、そのうち14haがブドウ畑で、残り16haは樹齢200年超えの大木が茂る森のままになっています。まるで、キンタ(農園)全体で自然環境を保つビオトープのように思われます。
〔画像〕キンタ・ド・アメアル
ロウレイロ種のポテンシャルを引き上げた、最高峰のヴィーニョ・ヴェルデ
リマ川に面した広大な森林の中のブドウ畑、緑豊かな大地から生み出されたワインがキンタ・ド・アメアルのロウレイロ種のワインと言えましょう。「キンタ・ド・アメアル」は、アルヴァリーニョ種を使用したヴィーニョ・ヴェルデの代表的生産者「ソアリェイロ」と並んで、ロウレイロ種のヴィーニョ・ヴェルデ生産者として、高い評価を受けています。
「ロウレイロ」はローレル(月桂樹)を意味し、ヴィーニョ・ヴェルデで多く生産され、伝統的には、アリント(ペデルナン)とアルヴァリーニョ、またはトラジャドゥーラとブレンドされてきました。近年、ワインの個性を端的に表現するため単一品種によるワイン造りを行うポルトガルワインの造り手達の中にあって、ヴィーニョ・ヴェルデの主要品種「ロウレイロ」の味わいを高い次元で表現する生産者の代表が「キンタ・ド・アメアル」です。
「ロウレイロ」から造られるワインは、月桂樹の花、オレンジの花、アカシア、ライムの花の香りがあり、味わいとしては爽やかでバランスの取れた酸味を持つと言われています。
「キンタ・ド・アメアル」のワインは、ロウレイロの特徴的な白い花や柑橘系のアロマを持ち、口に含むと溌剌とした酸味があり熟成のポテンシャルを感じることができます。華やかな印象ではありませんが、奥深い味わいで料理との相性は抜群です。
〔画像〕キンタ・ド・アメアルの畑
彼の仕事はエスポランの所有するドウロの「キンタ・ドス・ムルサス」での成功でも実証済みで、既にヴィーニョ・ヴェルデでは不動の名声を誇るキンタ・ド・アメアルから、今後もどのようなワインが生み出されるかが期待されます。
〔画像〕ワインメーカーのジョゼ・ルイス・モレイラ・ダ・シルバ氏
ヴィーニョ・ヴェルデ ロウレイロ 2019
〔画像 左ボトル〕
高品質の白ワインがロウレイロから造れることを証明した、ロウレイロのパイオニアであるアメアルのフラグシップワイン。ロウレイロの品種の特徴的な白い花や柑橘のアロマが感じられます。
ヴィーニョ・ヴェルデ ソロ・ウニコ 2019
〔画像 中ボトル〕
ロウレイロの品種の特徴的な白い花や柑橘の香り。溌溂とした酸味の中に果実の凝縮感と複雑味が感じられ、余韻も長い。その素晴らしい熟成のポテンシャルはロウレイロ品種の可能性をも示しています。
ヴィーニョ・ヴェルデ エスコーリャ 2017
〔画像 右ボトル〕
オレンジブロッサムや柑橘、樽からのスパイスが混じりあった複雑なアロマ。果実の凝縮感と重厚感があり、余韻も長く、素晴らしい熟成の可能性を示しています。ヴィーニョ・ヴェルデのプレミアムワインの新たな可能性を表現するワイン。
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