ポルトガルのワインのコラム
「猫の日」のワイン「ガタオ」
2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」で『猫の日』
今日2月22日はにゃん・にゃん・にゃんの語呂合わせで『猫の日』とされていますので猫ラベルのワイン「ガタオ」についてご紹介を行いたいと思います。
「ガタオ」はポルトガル語で大猫の事を指します。ポルトガル語で子猫はガッチーニョ(Gatinho)、猫はガト(Gato)、大猫がガタオ(Gatão)になります。ポルトガル猫3段活用!?とも言えるでしょうか(笑)
ガタオは大猫の意味ですが現在のラベルに描かれた猫は可愛い普通サイズの猫です。大猫ガタオの名前はどこから出てきたかのでしょうか?
このワイン、19世紀の終わりからポルトガル北部ミーニョ地方のガタオ村で造り始められたワインで、その村の名前ガタオ(大猫)がワインの名前になり、大猫がラベルに描かれていました。1935年にボルゲス社がこのワインの製造を引き継いで、そこからヨーロッパの民話「長靴を履いた猫」をモチーフに、長靴を履いた大猫のラベルに代わりました。(右写真は1935年当時のラベル)
少しリニューアルした1970年頃のラベル。猫が抱えているボトルが当時のガタオのボトルに変わっています。(右写真は1970年代のラベル及びボトル画像)
ワインはヴィーニョ・ヴェルデと呼ばれるワインで今では爽やかな白ワインで有名ですがかつては赤ワインの方が生産量は多かった時代もありました。ヴィーニョ・ヴェルデとはポルトガル語で緑のワインの意味で、緑は爽やかさ、若々しさを表現した名前で、緑っぽい白ワインを表す名前ではなかったのです。長らく少し怖い顔の長靴を履いた猫ラベルだったガタオは2000年頃に現在の可愛い猫のラベルに変わりました。それでも名前は大猫のまま残っています。そして現在では世界50か国に輸出されるポルトガルを代表するワインの一つに数えられるようになりました。
ワインはヴィーニョ・ヴェルデと呼ばれるワインで今では爽やかな白ワインで有名ですがかつては赤ワインの方が生産量は多かった時代もありました。ヴィーニョ・ヴェルデとはポルトガル語で緑のワインの意味で、緑は爽やかさ、若々しさを表現した名前で、緑っぽい白ワインを表す名前ではなかったのです。長らく少し怖い顔の長靴を履いた猫ラベルだったガタオは2000年頃に現在の可愛い猫のラベルに変わりました。それでも名前は大猫のまま残っています。そして現在では世界50か国に輸出されるポルトガルを代表するワインの一つに数えられるようになりました。
現在のガタオ。2000年頃、ラベルが変更され、ボトルもボルドーボトルが主流となりました。2017年には限定で、復刻版ラベルもリリースしました。
ポルトガルは日本と同じくらい大量の魚を食べる世界有数の魚食い大国。毎年、6月にはサン・アントニオ祭り、別名イワシ祭りが首都リスボンで行われ、人々は街中の路上に炭火グリルを持ち出して旬のイワシを盛大に塩焼きして食べます。シンプルにオリーブオイルと美味しい塩で味付けされたイワシにピッタリなのがガタオ。
6月のいわし祭りの時期には、毎年デザインの異なるガタオヴィーニョ・ヴェルデイワシラベルを限定でリリースします。アズレージョと呼ばれるポルトガルタイルのモチーフでイワシが描かれ、それを見つめるガタオの猫が可愛いデザインです。
ぜひお楽しみにしてください!